『香り花房・かおりはなふさ』では、日本の香りと室礼文化を研究しています。

香り花房 ー『香りと室礼』文化研究所 ー
香りの情景

春の草花の香り

「コテイングリー妖精事件」

 この衝撃的な事件は、1917年7月、ヨークシャーのコテイングリーという村で、二人の少女が撮った数枚の写真に、美しい妖精の姿が写っていたことに始まります。
 その真偽は、学者を交えてのおおきな論争となりました。
 そして、これらの写真を見たコナンドイルが“これこそ、まさに本物の妖精である”と断言したことで更に問題が大きくなっていきます。
 この出来事は、あまりにも大きな驚きと夢想を人々に与えたため、幼い少女たちの範疇を超えて、世界的な奇跡として発展していくのでした。

 結論が出ないまま時がたち、晩年をむかえた少女たちにより、ある告白がなされました。

 “じつは、あの写真の妖精は、私たちが紙で作ったものだったのです。しかし、妖精は実際に存在します。何故ならば、一枚はまぎれもない本物の妖精の写真なのですから・・・”

 この言葉をあなたはどうとらえるでしょうか?
 妖精の存在の真偽を決めるのは、誰でもないあなた方自身の心といえるかもしれませんね。


コナン・ドイル 「妖精の出現」より

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