香りと室礼作品

獅子型香炉の仕覆(しふく)

獅子型香炉の仕覆(しふく)

 仕覆(しふく)とは、おもに茶入れや茶碗などの茶道具を保護するための布袋のことで、数ある袋物の中でも格調高い存在といえます。江戸中期になると千利休の登場もあって茶の湯は隆盛を極めました。鎌倉時代より盛んに輸入された美しい舶来の裂は、そうした茶道具の仕覆として用いられるようになっていくのでした。

 布そのものに価値をみいだし鑑賞の対象とした美意識は、裂地にたいする深い愛情とともに日本の歴史の一端を知ることになるでしょう。今回は”壬生寺裂”と名付けられた龍村織物の美しい名物裂を用いて、愛玩する鋳銅製獅子香炉をつつむ格調高い仕覆の製作に挑戦してみましょう。
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