香りと室礼作品

菫のお酒とローズインヴァイオレット

菫のお酒とローズインヴァイオレット

 17世紀のフランスで誕生した匂いスミレのリキュールは「パルフエ・タムール【Parfait Amour】」(完全なる愛)と名付けられました。
 荒廃と希望そして退廃と革新のこの時代に媚薬のお酒としてもてはやされた紫色の妖艶な液体は、ハーブ系のリキュールとして現在でも人気を誇っています。アメジストのように美しい色合いと、その甘く心地よい香りをぜひお試しください。

 また、16世紀のイギリスではノーズゲイ【nosegay】とよばれる小さな花束を持ち歩いたり贈り物にする風習がありました。花束には香りのよいタイムやローズマリー・セージなどのハーブに、バラやスミレやカーネーションなどのお花が束ねられています。衛生設備が整っていなかったため悪臭がひどく疫病を恐れた当時の人々は、思い思いにアレンジした香りの花束ノーズゲイを手にして街を歩いていたのです。

 そして小さな花束の中央にバラを配した愛らしいブーケのことを、とくに“ローズ・イン・~”と呼び盛んにつくられました。今日は、ピンクのバラと紫のヴァイオレットそして三色スミレをもちいて可愛らしく香るスミレのノーズゲイをつくりましょう。
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