香りと室礼作品

桜色の花結び

桜色の花結び

 ひもを結ぶ・手を結ぶ・契りを結ぶ・印を結ぶなど、私たちが日常なにげなく行っている”結ぶ”という行為には深い意味が含まれていることをご存知でしょうか?

 古来より”結ぶ”ということはたいへん神聖な行いで、魂をモノに密着させると信じられてきました。
 時代とともに装飾性を増していく結びは、平安時代になると貴族の衣装や御簾などに飾られ、鎌倉の武家社会では武具に多用、室町に隆盛した茶道の世界においては毒殺を避ける鍵の役割を担うようになっていきます。

 さらに世の中が平安になると季節の花々や虫などを模した華やかな花結び文化が開花しますが、一本の紐から生み出されるその巧みな造形には誰もが感心させられることでしょう。
 今回は日本の春の輝く季節の訪れを、美しい桜色の花結びに託してお届けします。

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