香りと室礼作品

杜若の結び文

杜若の結び文

「から衣 着つつなれにし 妻しあれば はるばるきぬる 旅をしぞ思ふ」   伊勢物語

と、歌に詠まれた杜若の花をしなやかな絹地で作りましょう。
 五月の爽やかな風の流れる湿地に紫のグラデーションを描くように咲き乱れるこの花は、多くの芸術家に愛された姿美しい名花です。

 美しい色合いの薄絹で花びらを一枚ずつ縫い上げ、真っ直ぐに伸びる細葉と一枝の青楓を添え、根元には薄様の和紙に香をしのばせた文を結び仕上げました。
 結び文とは古来の手紙の様式のひとつで、季節をいろどる花や木の枝を手折り贈り物や手紙に添えて届ける、なんとも風情あふれる習わしです。

 

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