香りと室礼作品

祝いの練り香”結び梅”

祝いの練り香”結び梅”

 春の訪れとともに清らかな香りをはなち開花した梅の花も、やがて小さな青い実を結びます。  今回は初夏の茶会にむけて、人々の良きご縁の積み重ねを祈願し「結び梅」と命名した練り香をつくりましょう。

 7種の微粉末にした香料と梅の実の果肉をていねいに裏ごしして合わせます。
 その香りは、しっとりと低く流れ漂う練香の生ものゆえの雅な芳香に梅の爽やかさが加味され、この季節にふさわしいものとなりました。

 平安時代の貴族たちは、練香の基本の処方に微妙な匙加減をくわえて独自の香作りにはげみました。
 移りゆく季節をとらえるため、梅の花のわずかなシベを集めてみたり、梅の香のうつった雪を足してみたり、また梅干の果肉をていねいに漉してくわえるなどして季節の趣を香へとうつし、その風雅を楽しんでいたのです。

 


祝いの練り香”結び梅”

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