香りと室礼作品

火打袋の香袋

火打袋の香袋

 江戸時代の「火打ち袋」の意匠を復元し、香袋として製作してみましょう。
 表地には丁子を煮出した染液を染め重ねた香色の帯地を、中布には淡い水色の絹を襲ねて仕立てます。江戸時代に流行した赤みのある茶色の紐を封じ結びで飾り、つげ製の耳ウサギの根付とトロンとした翡翠玉を緒締めにもちいました。

 香料の主材料に選んだのは中国原産の排草香(はいそうこう)とよばれる植物で、とくに根の部分にたかい香気をもっています。細い根がからみあう土混じりの排草香をほぐしていくとスッと鼻にぬける爽やかな香りがたち、大地の下にこんなにも香ばい芳香が隠されていたことに驚きます。
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