香りと室礼作品

18cフランス・愛の香り壺

18cフランス・愛の香り壺

 ルイ王朝の繁栄とともに絶頂期をむかえたベルサイユ宮殿では、毎日違う香りを満たすことが常識とされ、お城は匂いで満ちた宮殿”芳香宮”として賞賛されていました。
 贅を尽くした暮らしに愛の駆け引きを楽しんでいた貴族たちは、オーデコロンで我が身を香らせ、芳香あふれる花々で作ったポプリで部屋中を満たしていたのです。

 当時、主流だったモイストポプリとは、主材料を生乾きの状態にとどめその芳醇な芳香を残してつくられました。粗塩をたっぷり使うことで腐敗を防ぎ、長く楽しめ香りが誕生しました。このポプリは、専用の陶磁器壺”ポプリポット”に詰められ、デコラティブな装飾と美しい色合いで貴婦人の部屋を華麗に彩っていたのです。
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