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香りの教室、香り花房(かおりはなふさ)
源氏物語の香り

ニンニクの香り

源氏貝合せ/「雨夜の品定め」

 『源氏物語』 第二巻 「帚木(ははきぎ)」にあるこのお話は、まだ17才と年の若い光源氏が、五月雨の降り続く夜に、退屈しのぎに集まった3人の若者らと、女性の品定めに花を咲かせるという話です。
  源氏が女君と交わした手紙を見て、源氏と年の近いライバル”頭の中将(とうのちゅうじょう)”が話し出します。

「私は、完全で欠点がない女性は少ないということに、今ようやく気づきました。上流の女性は、親に守られ深窓に育っているので欠点など無いと思って結婚したあとで、あらがでないわけがありません。下流の女性は、生活に追われていて、とても興味がもてません。意外と、中流の女性によって初めて恋の素晴らしさを教えられるものですよ。」

 そして“籐式部の丞(とうしきぶのじょう)”のお話が続きます。

「久しぶりにある女性を訪ねていくと、どうも他人行儀でこちらを避ける様子です。これはすねているのかと思うと、風邪をこじらせ薬草の蒜(ひる・ニンニク)を服用しました故、とても臭くてお会いすることができません。と彼女が話すと同時に強烈な臭気がたちこめ、慌てて逃げ帰りました。」

というお話です。

大蒜・ニンニク 恋の場面にニンニクの匂いでは、夢見る気持ちも失せてしまうでしょうね。
「源氏物語」に登場するユーモラスなお話のひとつです。

 この「雨夜の品定め」の語らいの後、上流の女性しか知らなかった源氏は中流の女性に興味を抱き始め“空蝉(うつせみ)”や“夕顔”を愛します。


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