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香りの教室、香り花房(かおりはなふさ)
源氏物語の香り

~平安朝の香り~
 私たちが過去の時代を知ろうとするとき、実話でなく物語として書かれたものの中にも、事実を超えた多くの真実が隠されていることがあります。
 『源氏物語』も実話ではありませんが、全編をとおして、この時代に生きた“雅人”の細やかな詩情に触れることができるでしょう。
 中国・唐の文化を吸収しつつも日本独特の感性が花開いたこの時代、描かれたいくつかの香りの場面をとおして、平安貴族の生活や繊細な心模様を覗いてみることにしましょう。

「源氏物語」の香り

土佐光記筆 

『源氏物語』は、11世紀はじめに執筆された王朝物語です。
主人公である“光源氏”の人生を描いた本編と、彼亡き後の世界を描いた後編とをあわせ、全54帖に構成されています。

 作者である“紫式部”という女性の詳細は、あまり伝えられていませんが、幼くして母を亡くした後は優れた詩人儒教学者だった父親の教育をうけて成長します。
 そして、26歳のときに当時としてはかなり遅い結婚をするのですが、3年後には夫に先立たれ、30歳前後のときに、藤原道長の娘であり後に一条天皇の妃となる彰子(しょうし)の女房として宮中に上がり『源氏物語』を描きました。

 彼女がいかに才媛であったかは、物語を一読すればわかりますが、華やかな宮廷生活とはうらはらに、どこか物憂げで人生を冷静にみつめる彼女のまなざしが、物語の全般にただよいます。

一、梅 二、ニンニク 三、芥子
四、えび香 五、花橘
六、薫物 七、女三の宮 八、薫君と匂宮

 


それでは、物語を順に追いながら、香りの場面をみていく
ことにいたしましょう。


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