♥♥2015年 2月1日
久しぶりのご挨拶です。皆様おげんきでしたか?
厳しい寒さの中、徐々に明るく変化していく陽射しに春が近づくのを感じますね。
じつは年の瀬12月28日にバタバタと高輪に引っ越しをいたしました。
ダンボールの山に中で新年を迎え、
荷物整理や転居にともなう手続きや、新しくしたパソコンとも格闘しているあいだに
あっという間に一月が過ぎ去り、
ようやく静かな生活を取り戻すことができたところです。
マンションのお庭に咲く冬桜
さあ、今年も良い作品作りに努めましょう。
今月は、昨年より作成してきました作品の完成です。
愛らしい天平の花喰い鳥
正倉院御物に見られる華やかな天平時代の文様は、
いつの世でも人々に喜びと感動とを与えてくれます。
中でも小さなクチバシで花をついばむ ”花喰い鳥文様” は、
その愛らしい姿とオリエンタルな趣で
大変人気のあるデザインといえるでしょう。
クチバシに植物の枝をくわえた鳥の意匠は、
聖書にあるノアの箱舟の物語に登場する
オリーブをくわえた小鳥に由来しているともいわれます。
今回は、ぼかし染めされた古布に
薄綿を被せて作る”押絵”という手法を用いて
眺めているだけで心温まる小さな花喰い鳥をつくります。
。 こんな風にパーツパーツを作り組み合わせ作品を仕上げていきます。
頭には繊細な蓮花型に作られた金銀の天冠を、
尾には尾長鶏の様に三種類の天然羽毛をスーとなびかせ
華麗さを演出してみました。
赤いクチバシにパールの花弁に輝石をはめこんだ枝花をくわえ
軽やか鈴の音とともに舞い降りる小鳥は
あなたのもとへと幸せを運んでくることでしょう。