2017年10月19日
大粒の栗がたくさん手に入りましたので
マロングラッセをつくりました。
お菓子つくりは本当に久しぶり。
しっとりとホコホコに
とっても美味しくできました。
作り方は本当に簡単。
一晩水につけた栗を、タップリのお水で1時間ほどコトコト煮
そのまま冷めるまで放置。
皮をむきます。(アクもとれて、柔らかくとてもむきやすい状態です)
栗の分量 :お砂糖 :水 を 1:1:1 ではかりにかけましょう。
沸騰したら弱火で30分
火を止め、そのまま冷やして甘みを栗に閉じ込めます。
はい、これで完成。
瓶詰にして冷蔵庫で3カ月ほど保存できます。
そのまま熱いティータイムのおともに、刻んでケーキやヨーグルトのトッピングにどうぞ。
残ったらお正月のキントンにも使えますね。
あまり料理の得意でない私にもできました。
どうぞ、お試しください。
2017年9月
押型印香「和香餅」です。
それぞれの文様は古い干菓子の木型より写し取りました。
職人さんの技が際立つ、何とも趣あふれるデザインですね。
上よりザクロ・蓮・橘?でしょうか。
試行錯誤を繰り返し、
どうにか綺麗に写し取ることができました。
焚くのがもったいないような気分です。
~印香~
半生状の薫物「練香」に対し「印香」とは、
良く乾燥させた薫物をさします。
粉末状の香料を練り合わせて板状にした後に
梅や桜などに型抜きして乾燥させたもので、
色付けされたものもあり目で見ても楽しいお香といえるでしょう。
練香そして印香ともに熱灰で空焚き(そらだき)することを基本とするお香です。
中国の香りの古典書『香乗(こうじょう)』1641年の一節に
「黒香餅(くろこうべい)」「黄香餅(おうこうべい)」という香名が登場しますが、
この香餅こそ現在販売されている印香の起源といえるでしょう。
日本の記述に初めてこの名が登場するのは、
明との交流が盛んだった琉球王国でした。
中国で作られたものか琉球で制作されたものかは判明していませんが、
琉球より江戸城へと献上された目録にこの香餅の名が記されており、
その期間は1644年から200年に渡り献上され続けます。
明の文人にことのほか愛されたという香餅は、
日本の将軍にとって大変珍しく貴重なものだったといえるでしょう。
印香は練香にくらべ香りの含みはやや浅くなりますが、
姿形に変化があり楽しいお香といえるでしょう。
~和香餅(わこうべい)~
それでは自ら香料を調合し、
オリジナルの印香「和香餅」を制作してみましょう。
白檀や桂皮など天然の素材だけで練り上げたお香は、
優しく心地よい芳香を放ちます。
通常の印香は1センチ角が基本です。
今回のように大きなものは割ってお使いください。
金沢の金箔で化粧をほどこして華やかに仕上げました。
どうぞ贈答用などにも喜ばれることでしょう。
『布香包み』
貴重な香木を包み保管するための香包み
料紙などの美しい和紙で制作される香包みを、
丸紋八曜菊の有職文様裂を用いて制作しました。
裏面には軸の表装などに用いられる和紙を使っています。
さらにこれらは、
お料理の型抜きをもちいて可愛らしい印香もつくりましょう。
桜の花びらは五弁集めることで一輪のお花になりますね。
金の雲たなびく富士山のうえには三日月さん、
銀杏に瓢、コーンタイプのお香も作りましょう。