雪月花
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その38「愛らしい天平の花喰い鳥」

♥♥2015年 2月1日

 

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久しぶりのご挨拶です。皆様おげんきでしたか

厳しい寒さの中、徐々に明るく変化していく陽射しにが近づくのを感じますね。

 

じつは年の瀬12月28日にバタバタと高輪に引っ越しをいたしました。

ダンボールの山に中で新年を迎え、

荷物整理や転居にともなう手続きや、新しくしたパソコンとも格闘しているあいだに

あっという間に一月が過ぎ去り、

ようやく静かな生活を取り戻すことができたところです。

 

20150104_144534  マンションのお庭に咲く冬桜

 

さあ、今年も良い作品作りに努めましょう。

 

今月は、昨年より作成してきました作品の完成です。

 

 

 

愛らしい天平の花喰い鳥 

 

 

正倉院御物に見られる華やかな天平時代の文様は、

いつの世でも人々に喜びと感動とを与えてくれます。

中でも小さなクチバシで花をついばむ ”花喰い鳥文様” は、

その愛らしい姿とオリエンタルな趣

大変人気のあるデザインといえるでしょう。

クチバシに植物の枝をくわえた鳥の意匠は、

聖書にあるノアの箱舟の物語に登場する

オリーブをくわえた小鳥に由来しているともいわれます。

 

 

今回は、ぼかし染めされた古布

薄綿を被せて作る”押絵”という手法を用いて

眺めているだけで心温まる小さな花喰い鳥をつくります。

 

 

 

 

 

20150208_121549 こんな風にパーツパーツを作り組み合わせ作品を仕上げていきます。  

 

 

 

 

頭には繊細な蓮花型に作られた金銀の天冠を、

尾には尾長鶏の様に三種類の天然羽毛をスーとなびかせ

華麗さを演出してみました。

 

赤いクチバシパールの花弁に輝石をはめこんだ枝花をくわえ

軽やか鈴の音とともに舞い降りる小鳥は

あなたのもとへと幸せを運んでくることでしょう。

 

 

 

 

 

 

2015年2月8日 up date
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